手頃なギターを探して

手頃なギターを探して

実家にギターがなく、アンプだけがある。この状況を打破するため、「実家用ギター」として、手頃な価格帯のギターを探しに行くことにした。

目当てのギター

狙っているのは、こちら。

Squier J Mascis Jazzmaster

Dinosaur Jr.のフロントマン、J・マスシス氏のシグネチャーモデルである。bloodthirsty butchersの故・吉村秀樹さんが愛用されていたことでも知られる。それに、このギター、やたらと評判が良い。Squierの品質を侮ってはならない。個人的には、ブリッジがチューン・オー・マチック・ブリッジに換装されていることが好ましいと思った。Jazzmasterのオリジナル・ブリッジには弦落ち問題があり、これが非常に嫌だ。また、弦高調整が甚だ面倒くさいという感も抱いている。ブリッジを変えるとフローティング・トレモロの良さが損なわれる可能性はあるかもしれないが、私はアームを使わない(使えない)から問題ない。My Bloody Valentineごっこができれば充分だ。Jazzmasterを一本所有してみたかったこともあり、このモデルに決めた。

FENDER FLAGSHIP TOKYO

JR原宿駅の東口。私が滅多に降りることのない地である。縁もゆかりもない場所だ。竹下通りや裏原宿、それと表参道は、忌避してさえいる。
何故、わざわざそんな場所に出向いてきたのかと言えば、『FENDER FLAGSHIP TOKYO』さんへ行くためである。Fender公式サイトに、先のギターが「在庫あり」と記載されていたため、日本で一番Fender製品を取り扱っているであろう場所へ行けば、売っているだろうと考えた。

表参道の方へ向かって、大通りを歩き出す。しばし歩を進めて左に折れると、冬晴れの空に、建物の看板が見えてきた。「Fender」とスパゲティロゴで書かれたそれは、私の胸を高鳴らせた。

入口のロゴもスパゲティロゴである。入ってみて、すぐに察した。まるで高価な服屋か、意識の高い美術館のように、空間を広く取って、少量のギターが陳列されている。私は萎えた。大量のFender/Squierギターが所狭しと並べられている夢の空間を想像していただけに、落胆は大きかった。こんな服屋じみた場所だとは、と消沈したが、Fender世界初の旗艦店という一点で許した。

店内を見て回っていると、気づいたことがあった。100,000円以下のギターが置いていない。当然、Squierブランドも取り扱っていない。3階に至っては、Fender Custom Shopのフロアで、1,000,000円クラスのギターが置いてある始末である。
うぃーす。あぁ…来た意味なかったー。ほんまにごめん。

そんな折、キティさんギターを発見した。330,000円!デザインがキティさんなだけで、Stratocasterとしてはしっかりしているのかもしれないが…
余談ではあるが、Twitterのフォロワーさんが購入するかもしれない。

カート・コバーン師匠モデルJaguarだ!まだ売っていたのか。数量限定で、中古市場を漁るしかないと勝手に思い込んでいた。253,000円!欲しい。私は、ただ一図に金が欲しい。
私は、この人生において、カート師のモデルを所有してみたい。師のモデルは、ひと目見てそれと分かる仕様のため、浅薄な輩に「Nirvana信者乙」などと言われるのが目に浮かぶようだが、「うるせえ、すっこんでろ、くそ魯鈍が」というお話である。魂に関わることなので、くそ魯鈍の下卑た言葉など聞く耳を持たぬ。

そう言えば、あのちゃんのStratocasterの展示が見当たらなかった。見落としてしまったのかもしれない。

某街の楽器店

『FENDER FLAGSHIP TOKYO』さんに手酷く裏切られた私は、傷心を抱えて電車へ乗り込んだ。そして、一部で「埼玉県の植民地」と言われる街で降り、楽器屋さんへと入った。ネットで調べて、こちらのお店に目当てのギターが置いてあることを知ったためである。
情報通り、「Squier J Mascis Jazzmaster」が置いてあった。試奏を申し出て、自分なりに問題がないことを確かめ、予定通り無事に購めた。

帰途、『松風庵かねすえ』さんのわらび餅を購めた。初めて食べたのだが、これがまた上品な味で、べらぼうにおいしく、すっかり気に入ってしまった。リピ確定である。

『FENDER FLAGSHIP TOKYO』さんには、いつかまた行く。カート・コバーン師匠モデルJaguarを購めるために…

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